紀右がキラキラした笑顔で、千梨に聞く。


「ちょっと紀右、アンタ何いきなり「紀右……やめなさい」」


私が止めようとしたら、お父さんが低い声で先に止める。


お母さんはお父さんのイライラの理由が分かってる様で、ホワワンとした笑顔で箸を進めていた。


さっき私と千梨とお母さんが帰って来た後すぐ、お父さんも帰って来た。


私と紀右が玄関に出迎えに行って、リビングに入るまではご機嫌だったのに――――…


『紀香ただいま。いきなり帰り早くなってごめ………』


『あ……!!お邪魔してます!!』


『――――…誰だ?』