勇気を出して断ろうとしたら、複数の女の子の姿が遠くに見えた。


皆でキョロキョロ辺りを見渡し、どうやら誰かを探している様子。


「どこ行ったんだろーーーー?」


「……チッ…アイツ等、しつこいな………」


男の子は苦々しく舌打ちすると、一瞬だけ私を見た。


「そんじゃね♪」


女の子が見たら一発ノックアウトされちゃう様な笑顔を向けられ、ポワッと顔が赤くなる。


「あ……//////」


何も返せない内に、謎の美少年は走り去って行った。


私の何気ない日常が


少しだけ、だけど確実に動こうとしていた。