マイルド・ガールとワイルド・ボーイ2

ニコリと挨拶され、背筋が伸びる。


「こ、こんにちは!沖津千梨って言います!!」


バッと頭を下げると、フフッと微笑まれた。


「礼儀正しいのね、アナタ。感心するわぁ」


オワッ!!好きな女の子のお母さんに褒められちまったよ!!


ヤバイ、スッゲェ嬉しい!


「沖津?………ああ、太陽から聞いた事あるわ。学年2位の秀才君だって」


「カッコイイわねぇ!モテモテでしょう?」


感激していると、他にいた女性2人の視線を浴びているのに気づいた。


連香の母親と一緒にいるなら………この人達も、誰か生徒の保護者なのか?