逃げなければ!!と思うけど、ここは観覧車の中………つまり密室。


逃げ場等あるハズ無く、チョコマカ左右に動く。


「れーんかちゃんっ♪なーーに逃げようとしてんのかなぁ?」


向かいの席に座ってた千梨が、明るい笑顔でジリジリ近寄って来た。


「ちょっと!!観覧車の中で立たないでよ!!」


“危ないでしょ!”と注意するも、千梨は聞く耳を持たない。


とうとう私の隣に座り、両腕で私を抱きしめた。


「キャア!何やってんのよ千梨!!離してっ!//////」


私は一生懸命千梨から離れようとするも、力の差は歴然。