こんな動作も、連香には何の意味も無い事。


オレに気に入られたいとか、好かれたいとか、コイツには無い。


ただオレを心配してくれてるだけ――――…ソレが余計に連香への思いを掻き立てる。


まあ天然ちゃんだから、絶対分かってないと思うけど。


「お……おお…ごめんな。気をつけるわ//////」


今度は顔の火照りを冷ます為に、紙コップを頬に当てた。


ニコッと微笑まれたから、殆ど意味無かったがな。


「千梨、もう具合大丈夫?動ける?」


「ああ、もう平気。じゃあ知良達の所に戻るか」


ベンチから立ち上がるオレ等。