オレと同じベンチに座り、ハンカチをカバンに戻した連香がオレを見た。


長い黒髪はアップにし、上はノースリーブの白い服。


フリルが所々付いた薄いピンクのスカートからは、長い足がスラリと伸びている。


「相ケ瀬がヘルスピリット乗りたい言って…ボーーーッとなっちまって……気づいたら列に並んでた」


メイクもして、カワイ過ぎる連香から目を逸らして言うと、呆れたため息をつかれた。


「もう……ムリしないでよね!」


フワッ…と頭を撫でられ、体が小さく揺れた。


オワワ………バカ!オレ、落ち着けって!!//////