マイルド・ガールとワイルド・ボーイ2

「テメェ等ジャマだ。全員退け」


「ああ?何だよ沖津、偉そうに………」


「せ、千梨?」


背の高い男に囲まれてるせいでオレが見えないのか、連香がピョンピョン跳び跳ねている。


オレは男共を引き剥がし、連香を廊下に連れ出した。


「どうした?日曜日の事か?だったらオレから紅と知良に言っとくから大丈夫だぞ?」


この時オレは、連香が心配してC組に来たんだと思ってた。


しかし連香は“ううん”と首を横に振る。


「あのね千梨、日曜日皆でお出かけしよう!!」


さっきとは正反対の事を言い出した連香に、驚いた。