マイルド・ガールとワイルド・ボーイ2

こ……怖い!


本能で危険を感じて、後退りした。


「逃がさねぇよ?散々好き勝手言われて、引き下がるワケには行かねぇから」


ガシッと腕を掴まれて、体が全く動かなくなってしまった。


い……嫌だ!!このままじゃ、絶対大変な事になる!!


「モテるからって調子乗んじゃねぇぞ――――!!」


小川君が物凄い表情で叫んだ為、涙目になる。


太陽……!みやび………!!助けてっ!!


恐怖で両目をかたく閉じた。


ドカッ


真っ暗闇の中、何かが蹴られた音がして、同時に、掴まれていた腕が解放されたのが分かった。