目を開けると目の前にいたのは





「……尚ちゃん」



走ってきたのか首からかけていりタオルで拭いても

まだ額にうっすら汗が浮かんでいる



「尚ちゃんこそ、何してるの??」


『俺??
俺は自主連、


文化祭期間中だと部活も
停止だからさ

ちゃんと鍛えねぇと体が
鈍るからな』


「そうなんだ、」



『乃愛は??』



尚ちゃんがあたしの横に座る



『何してたんだよ、こんな時間に

もう9時回ってんぞ??』



「あたしは、


……なんか眠れなくて」





半分は本音だけど、悠弥くんの
名前が出たらなんだか泣いちゃう気がして、


悪いと思いながら尚ちゃんに
嘘をついた