私は、あの頃はあの頃。
今は今でエリックが好きだから。
「ごめんなさい…私」
「知ってる。夏井なんだろ」
本人を目の前に、頷く事は出来ないけど、目で伝えてみた。
“そうです”と。
「それじゃあ…」
気まずさから、3組を出た。
「…おはよう」
「おはようございます…」
しかし、廊下には登校して来たばかりであろう、有沢さん。
髪型が整えられ、眼鏡もなかったせいか、最初は誰かわからなかった。
でも、声でわかった。
「私ね」
「…うん…」
「昔の自分に戻って、エリックとまた付き合いたいと思ってる」
あの弱々しかった彼女は、もう見当たらない。
今は今でエリックが好きだから。
「ごめんなさい…私」
「知ってる。夏井なんだろ」
本人を目の前に、頷く事は出来ないけど、目で伝えてみた。
“そうです”と。
「それじゃあ…」
気まずさから、3組を出た。
「…おはよう」
「おはようございます…」
しかし、廊下には登校して来たばかりであろう、有沢さん。
髪型が整えられ、眼鏡もなかったせいか、最初は誰かわからなかった。
でも、声でわかった。
「私ね」
「…うん…」
「昔の自分に戻って、エリックとまた付き合いたいと思ってる」
あの弱々しかった彼女は、もう見当たらない。


