LAST LOVE〜命を懸けた42.195km〜【完】

「あ…3組に弥永泰樹ーヤナガヤスキーが居るじゃん!」



「里中千昭ーサトナカチアキーもな」



聖美と将希君が、頭に浮かんだ名前を言ってる。

だけど千景が、「顔がわからない」と言う為、1時間目が終わったら、偵察に行く事になった。

腰の痛みを我慢して、椅子に座ると、聖美が振り返って来る。



「里中に惚れちゃダメだぞっ?」



「惚れないけど、何で?」



「ん?この学校の中で、一番にカッコいいから!」



「そうなんだ」



正直、エリックが一番だと思ってた。

でも、顔で選ばないし、特に興味も湧かなかった。