LAST LOVE〜命を懸けた42.195km〜【完】

「小林隆之ーコバヤシタカユキーだ。よろしくな!」



「高槻です。それより…」



「ん?」



「白衣は脱がないんですか?
それに、時間も大丈夫ですか?」



「やっべぇー!!;;」



小林先生は、ジャケットと白衣を脱ぎながら、慌てて飛び出して行った。

…変わった人。

あんな先生も、居るんだね。



「小林ってさ、マジ顔だけじゃない?」



「秋葉と一緒じゃん?後…」



「「有沢耀子ーアリサワヨウコー!(笑)」」



私の後ろで交わされる会話は、明らかにいじめを表してる。

私には、わかる。

“有沢耀子”という人は、少なくとも、後ろの3人に。