「来たんだな」



「うん…。お父さんに心配ばかりさせられないし」



先生に頭を下げ、私はエリックと教室へと向かった。

ドアの前では、聖美・千景・奈緒香・西ヶ谷君。

そして、私を屋上へ向かわせた男の子。



「こいつ…将希が昨日。聖美の彼氏なんだけど…嫌な思いもさせたけど、将希が呼びに来なかったら、咲恵子は助からなかった事だけ、わかってあげて?」



「私からも、ごめんなさい…。
ダーリンには、私がちゃんと説教したから!」



…“ダーリン”?



「え、ダーリンっ??」



「食い付くとこ、間違ってる」



…デジャブ;;

エリックからの突っ込みだったけど。