LAST LOVE〜命を懸けた42.195km〜【完】

「エリックが“話ある”って、屋上で待ってるよ」



「…そうですか」



エリックの友達なのか。

でも、呼ばれたら、行かないと。

私は頭を下げて、来た道を戻って、階段を登り始めた。

彼が、別の場所へ走ってるとも知らずに――…。

教室がある校舎と違い、ここは人気が少なく、明かりも点いてない階段は、陽も射さず薄暗い。

気味の悪さに、ビクビクしながら、屋上へと出た。



「あれ…?」



しかし、そこは無人。

エリックが居たとも思えない。

ーーキィィーッ



「本当に来たんだ」



扉が開いた音に振り返ると、そこにはエリックの元カノ、秋葉さんしか居なかった。