LAST LOVE〜命を懸けた42.195km〜【完】

「秋葉…、敵わないよ…!;;」



「そんな事ないわよっ!!」



言い合いが聞こえるけど、モザイクが掛かった光景で何が起きてるのか、あまりついて行けず、眼鏡を返して貰う。



「そんなに悪いの?」



「0.0…いくつだよ」



千景が私の顔を覗き込み、「だて眼鏡じゃないんだ」と、言う。

前の眼鏡はレンズも分厚かったけど、この眼鏡は薄いから、わからなかったみたいだ。

予鈴が鳴り、誰よりも先に着席。

スカート丈を直し、ジャケットを羽織り、身なりを整えると、日高先生もではない来た。

私が来た事に喜んでくれた先生には、移植について話してなかった。