LAST LOVE〜命を懸けた42.195km〜【完】




1時間目が終わる頃には、聖美と仲良くなれた。

こそこそ話したり、ノートで筆談したりして。



「次、理科だから、一緒に行かない?案内するよ」



「ありがとう」



「咲恵子、親友に遠慮はいらないから!私が、楽しい学園生活にしてあげるからね?」



「うん!」



聖美ともう少し早く出会ってたら、何か違ってただろうか。

友達がこんなにも良いものだって、忘れてた。



「私さぁ、咲恵子に会った事ある気がするけど、何でだろ?」



「いきなり言われても、わかんないよ;;」



どうしてそう思ったのか、今の私には、わからなかった。