1時間目が終わる頃には、聖美と仲良くなれた。
こそこそ話したり、ノートで筆談したりして。
「次、理科だから、一緒に行かない?案内するよ」
「ありがとう」
「咲恵子、親友に遠慮はいらないから!私が、楽しい学園生活にしてあげるからね?」
「うん!」
聖美ともう少し早く出会ってたら、何か違ってただろうか。
友達がこんなにも良いものだって、忘れてた。
「私さぁ、咲恵子に会った事ある気がするけど、何でだろ?」
「いきなり言われても、わかんないよ;;」
どうしてそう思ったのか、今の私には、わからなかった。
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