LAST LOVE〜命を懸けた42.195km〜【完】

「咲恵子に手ぇ出したら…命の保証すらねぇからな」



奈緒香も止められない程。



「タンマタンマ!」



しかし、エリックの仲間という、西ヶ谷風馬ーニシガヤフウマー君が、間に入った。



「エリックが居ない時に止めとけって!それにな、元カノの嫉妬に、男はそうそう喜ばねぇよ」



「――煩いッ!!」



「てめぇのがうるせぇだろーが!図星だからって、人の彼氏に八つ当たりしてんじゃねぇぞっ!!」



…え?

奈緒香、今…“彼氏”って言った?



「恋人同士…なの?」



「咲恵子?普通は、“元カノ”ってセリフに反応しない?」



…普通は、そうなの?