ホテルの前でおじさんと別れ、部屋に行くと、ベッドが一つ増え。

2人で生活しやすくされて居た。

殺風景だった部屋に、父親が所有してる本棚や、観葉植物も置かれ。

私の部屋ではなくなった感じ。



「はぁ…」



やる事がない。

退屈しのぎに父親の持ってる小説のどれかを読もうと、本棚の扉を開いた。



「お父さん…っ」



父親はずっと、男の子を欲しがってたと、母親から聞いた事がある。

自分を継いでくれる子。

でも、不妊治療の末に授かったのは女の子。

それが私で。

私にもたくさんの愛情をくれたけど、父親はエリックが大好きだった。