「ご家族の方が見えたら、看護師に伝えて下さい」



「…わかりました」



病室へと運ばれるサッコについて行き、付き添いながら待つ事にした。

顔色はまだ少し悪いが、呼吸は落ち着きを取り戻していた。

ーーコンコンッ



「はい…」



「――エリックか?!」



「おじさん…おばさん…」



「エリック…ごめんね。ありがとね…」



親父が連れて来た、サッコの両親。

俺の成長に驚くおじさんと。

泣きそうになりながら、俺の手を握ってるおばさん。

変わらない2人に、昔に帰った気分。