LAST LOVE〜命を懸けた42.195km〜【完】

可愛い顔立ちながら、言う事は怖い。



「エリック…否定してよ!幼なじみだから、キレたんでしょ?ねぇ、何とか言って!!」



「…ハッ。あいつの言う通りなんじゃねぇ?」



エリックは、彼女をチラリと見て、鼻で笑いながら答えた。

話をあまり理解してない私は、聖美を見た。



「否定しないんだ。寧ろ、私を敵に回した」



事が大きくなり、先生たちもお手上げ。



「授業が始まります。ヒサノ君は自分のクラスに戻って。夏井君と高槻さんは、保健室に行きなさい。みんなは、授業の準備よ」



ただ1人、日高先生を除いて。