LAST LOVE〜命を懸けた42.195km〜【完】

学校に着くと、担任の日高ーヒダカー先生が校門で待っててくれた。

女性で、45歳のお母さんのような人。

“この学校に来て良かったと言って貰えるように、私が支えるから”と、前に一度、会った時に言ってくれた。



「転校生の、高槻咲恵子さんです。1年間、仲良くしてあげて下さいね」



席は窓際の一番後ろで、過ごしやすそうな場所だった。

着席すれば、好奇の目で見られる。

転校生は、いじめとは違う目で見られるんだと、初めて知った。



「あら?夏井君と杉森ースギモリーさんはまた遅刻?」



「エリックと秋葉ーアキハーがまともに来る筈ないよぉ」



…“エリック”?