LAST LOVE〜命を懸けた42.195km〜【完】

「エリック…殴ったの?」



「……」



「何で、私の事で揉めたの?」



エリックは何も言わず、先生たちを振り払った。

椅子に座り、反省する気はないらしい。



「男らしく言えないわけ?そんなんで、良くうちの総長と戦う気になれたな。あんたが雑魚なんじゃねぇの?」



奈緒香が挑発するかのように、エリックへ話し掛ける。

しかし、相手にもしない。



「…俺がコクったら、都合が悪いし、言えないよな?彼女と好きな女の前だし」



その代わりではないけど、エリックと喧嘩になった男の子が口を開いた。