LAST LOVE〜命を懸けた42.195km〜【完】

仕方なく、タクシーを使って、ホテルまで帰る事にした。



「ちょっと、待った!」



「え…?」



タクシーを停める為に挙げた手を掴まれた。

相手を見れば、小林先生。



「君、転校生の高槻だよな?」



「…はい。知り合いと食事してて…。もう帰りますから、すいません」



「いや、怒るつもりじゃなくて」



小林先生は、鞄を持った手で、頭を掻いた。



「高槻みたいな子がタクシーなんて、危ない。そう!危ないから送る!」



「私…何かまずいですか?」



車のキーを見せながら、小林先生は言うけれど、先生の車に乗る方がまずいと思う。