LAST LOVE〜命を懸けた42.195km〜【完】

「そんなに気にしなくても、本当に大丈夫だから。ごめんね、嫌な話して…」



「いや――…」



「本当。自分で言った通りでしょ。シラケたじゃん!」



おじさんを遮った彼女に睨まれ、私は「ごめんなさい…」と、頭を下げた。

そして、鞄を持って部屋を飛び出た。

ローファーを履き、土地勘がないのに、ただひたすら来た方角へと走る。



「はぁ…はぁ……ッ」




しかし、途中で息が切れて立ち止まった。

マラソンをしてた頃は、何ともなかった距離なのに。

今では、高山トレーニングをした時のように辛い。