LAST LOVE〜命を懸けた42.195km〜【完】

「恵太君たちは、仲良くしてるか?」



「うん。私が心臓を悪くした時は、互いに気付かなくて険悪だったけどね」



あの時は、自分を恨んだ。

いっそのこと、病院に行かず、早く死のうとも思った。

けど、エリックと仲良かった男の子が、“エリックとまた会える日まで頑張れ”って、励ましてくれた。

彼は、高校から別の私立に行ってしまったんだけど。



「は?心臓っ!?」



それにしても、話さない方が良かった。

おじさんを驚かせてしまった。



「大丈夫だからね!不整脈なだけだよ。息切れしやすかったりね。薬ですぐ落ち着くし」



おじさんは「あぁ…」と言いながらも、煙草を消し、ライターと箱をジャケットのポケットへとしまった。