LAST LOVE〜命を懸けた42.195km〜【完】

私には、しょぱかったんだから。



「エリックが好きだったんだよ」



塩辛い卵焼きが好きなエリック。

そんなエリックが、私は大好きだった。

毎日だって、一緒にご飯を食べたかった。

ずっと隣に、居たかった。



「…え、あ…まぁ、そうだな」



エリックは少し慌てたように、返事をして来た。

項(うなじ)を撫で、動揺を隠してる。

その仕草って、おじさんの癖。

反抗する態度を見せても、親子なんだね。



「おじ様?今日こそは、我が家に来て下さいますか?」



「行かないな。今日はサッコを送って行きたい」



2人の声のトーンが変わった。

…何か、あるの?