3時間目の授業から、復活する事にした。
薬が教室にあり、自力で落ち着かせるのに、体力がかなり消耗してしまって、回復に時間が掛かった。
「もうっ!ちょー心配したんだからね!」
「ごめんね。ちょっと興奮しちゃって…!」
嘘も方便。
罪悪感を感じながらも、笑って誤魔化した。
エリックにさっきの話を聞かれたと思うと、右を向けない。
「あの…」
「はい…っ」
けど、有沢耀子ちゃんに話し掛けられ、首だけを動かした。
「私を庇うような真似…いじめられますよ?でも…ありがとう…」
「良いんです…慣れてますから」
誰かが傷付くより、良いのかも知れない。


