LAST LOVE〜命を懸けた42.195km〜【完】

目に染みる汗を、サポーターさんから貰ったタオルで拭い、観客席をグルッと見渡す。

すると、関係者以外は立ち入れない筈の場内に現れ、トラックを横切って来たエリックを発見した。

驚き、立ち上がる。



「エリック…?」



何で入って来れたかも気になるけど。

どうして、ここへ来たのかも謎。

後で会えるのに。



「サッコ」



「…ん?」



「ごめん……」



…え…??

謝られたと思えば、いきなり抱き締められた。

戸惑う中、辺りは好奇の目。



「今までごめんな……?」



だけど、エリックの様子でわかった。