LAST LOVE〜命を懸けた42.195km〜【完】

まだ記憶は戻ってないけど、大学の経済学部に通って。

暇な日は恵汰と遊んでくれてる。

おじさんを“親父”と呼べるようになって、前に進んでるエリック。

私はそんな彼を、今でも大好き。

恵汰を抱いて、初めて公園に行った日を、私は忘れない。

エリックが記憶を取り戻しても。



「そろそろ、私たちは観客席に居るわね?」



「うん。2時間30分以内は、戻るよ!」



母親たちに自信たっぷりで言い放ち、グランドへと向かった。

スタートまで5分を切り、緊張に襲われる。