記憶を無くす前のエリックとは、また違うの姿に、違和感もあるけど、この姿が悪いとは思わない。

クッキーを食べながら、漫画の世界に浸るエリック。

洗濯物を纏めて、帰る用意。



「私、帰るね?」



「ん。ありがとな…サッコ」



「うん…っ!」



久しぶりに“サッコ”と呼ばれて、嬉しさのあまり泣きそうになる。

涙を堪え、笑顔で病室を出た。

晩御飯と、アップルパイの材料を買って、おじさんのマンションへ帰宅する。