「嫌な記憶しかなくて、自分の名前しかわからなくて…、些細な事に、苛立ったんだろうな」
おじさんは鼻を啜りながら、病室を出て行ってしまった。
エリックの頭を撫でると、何も変わってないようにも思える。
「…エリック。私を、覚えてる…?」
事故の時、怖かったよね。
私が“会いたい”なんて、言わなければ良かったよね。
私にはいくらでも怒って構わないから、おじさんを思い出してよ…。
おじさんは、エリックの、お父さんだよ。
おじさんは鼻を啜りながら、病室を出て行ってしまった。
エリックの頭を撫でると、何も変わってないようにも思える。
「…エリック。私を、覚えてる…?」
事故の時、怖かったよね。
私が“会いたい”なんて、言わなければ良かったよね。
私にはいくらでも怒って構わないから、おじさんを思い出してよ…。
おじさんは、エリックの、お父さんだよ。


