翌日、無人だった隣の席に、前までの私のような子が座って居た。

俯き、辺りを上目でビクビクしながら見てる。

私より、酷く怯えてる。

…“有沢耀子”ちゃん?

昨日、ネタにされた女の子なのかも知れない。



「おは…」



「耀子、来たんだー。通りで臭いと思った(笑)」



話し掛けようとした時、秋葉と呼ばれる、エリックの彼女の取り巻きたちが、有沢耀子ちゃんの席を囲んだ。

やれやれと言わんばかりの表情でやって来た聖美と千景。

遅れて入って来た奈緒香も、同じ顔付き。

でも、止めてない。