病院の傍にあるコンビニへ行き、おにぎりとサンドイッチ。

それに飲み物を、財布の中身と相談して購入。



「持つぞ」



「え…?」



お店を出た瞬間、袋を奪われて振り向くと。

西ヶ谷、それに奈緒香と千景が居た。



「私たちも、ちょっと作って来たから」



千景は風呂敷に包まれた重箱を持ち上げ、照れたように笑った。

けど、目が腫れて居て、泣いたとわかる。

―――咲恵子、エリック。

みんな待ってるよ。

ちゃんとここでね。

だから、2人で“おはよう”と言って。

私たちも、おはようと返すから。