「咲恵子ママ…?」



いつも手紙を届けてくれる咲恵子ママからは、想像もつかない姿。

将希と2人で、近くの長椅子に座らせるも、涙が止まる事はない。



「何があったか、教えて下さい…」



将希がそう言うと、数回、頷いてくれた。



「咲恵子の…父親と…、エリックが…っ…病院の帰り道……別れようとしたら…、トラックが来て…ッ……」



「「……っ」」



「エリックを…庇おうにも…、遅くて……2人とも飛ばされて…っ…、あの人…あの人がぁ゛…ッ…!」



…嘘、でしょ…?

咲恵子パパが…?

私は体の力が抜け、床に尻餅を着いた。