LAST LOVE〜命を懸けた42.195km〜【完】




夜、看護師さんに起こされ、目を開くと。

ガラス越しにエリックが見えた。

ガラスに手を当て、私を見てる。

父親が起きた私に気付くと、エリックの肩を抱きながら、受話器を上げた。



『話し掛けてやって』



『はい…。サッコ?俺だ』



「エリック…会いたかったよ…」



『俺も、会いたかった』



エリックの声だけで、起き上がる体力もないのに、元気になった気になる。

一種の麻薬にも感じる。



「いつも…手紙…ありがとう」



『大した事は、書いてないけど、みんな待ってる』



私も、聖美たちに会いたい。

みんなで、学校で話したいよ。