LAST LOVE〜命を懸けた42.195km〜【完】

私はこの先の事を考えずに、今の事ばかりだった。

後悔なんて、これっぽっちも考えてなかったんだ。



『咲恵子、休みなさい。お母さん、ここに居るから』



「…うん…」



1日、何時間を寝て過ごしてるだろう。

面会に来てる母親を、待たせてるだろう。



「エリック…」



…こんな私が彼女のままで良い?

そんな思いを胸に、私は眠りに就いた。

―――生きる意味を知ったのは、私が死に直面したからではなかった。

大切な者を失ってから。

貴方は何を思ってた?

私なら、エリックを思ってたと思うよ。