LAST LOVE〜命を懸けた42.195km〜【完】

病院の中庭に白いシーツを広げてる。

“咲恵子!早く元気になぁれ!”

いつから、やってたのか。

今日だけだったら、窓をあまり覗かない私からすれば、凄い偶然。

私は窓を開け、必死に手を振った。

10階からでは声が届きにくいけど、「ありがとう」と、叫び続けた。

良い友達に巡り会えて、私は本当に幸せ者。

…聖美、将希君。

ありがとう。



「ありがとぉーーッ!!!!」



2人には、感謝ばかりで。

早く面と向かって、お礼を言いたい。

…私、元気になるからね…?

だから、待ってて…。