聖美は興奮気味に、病室を出て行く。
3人も「また」と言って、帰ってしまった。
シーンと静まる室内。
私は看護師さんに頭を下げた。
「あの…」
「どうしたのー?」
「私…心臓移植します。そう、先生にも伝えて下さい」
「サエちゃん…。わかりました!先生に、ちゃんと伝えますから」
看護師さんは嬉しそうに微笑み、病室を飛び出した。
移植の確率は高くも低くもない。
ドナーが見付からなければ、それまで。
でも、ただ死を待つより良い。
生きて、エリックにもたくさん会いたいな…。
―――貴方も、明日が見ないそんな日に、私に会いたいと、願った事がありますか…?
3人も「また」と言って、帰ってしまった。
シーンと静まる室内。
私は看護師さんに頭を下げた。
「あの…」
「どうしたのー?」
「私…心臓移植します。そう、先生にも伝えて下さい」
「サエちゃん…。わかりました!先生に、ちゃんと伝えますから」
看護師さんは嬉しそうに微笑み、病室を飛び出した。
移植の確率は高くも低くもない。
ドナーが見付からなければ、それまで。
でも、ただ死を待つより良い。
生きて、エリックにもたくさん会いたいな…。
―――貴方も、明日が見ないそんな日に、私に会いたいと、願った事がありますか…?


