LAST LOVE〜命を懸けた42.195km〜【完】

驚き、2人を見て居ると、奈緒香は「何すんだよ」と、西ヶ谷君を睨み付けた。



「お前はいつになったら、素直になるんだよ!付き合う直前にも、俺は同じ話をした!」



「自分だって千景と居たじゃねぇかッ!!」



「嫌なら嫌と言え!今まで千景と話してても、文句も言わなかったくせに、今更、人を巻き込んでんじゃねぇぞっ!!」



「落ち着いて!」



聖美は一触即発の奈緒香と西ヶ谷君を話して、間に入った。

約束の10分が迫る。

しかし、ドアの磨りガラスに映る人影は、動かない。

…看護師さん…?

私は立ち上がり、ドアを開けた。