私だけが、好きになっちゃったのかな…。



「また連れて来るから、ゆっくり休め」



「エリックに怒らないでね?」



「わかってるから」



おじさんは、私の布団を直して、病室を出て行った。

耳に掛けた鼻に当てた酸素のチューブを調節しながら、胸元に置いてた携帯を開く。

おじさんが来る前に届いたメールを確認すると、聖美からだった。

≪みんなと会いに行きたいんだけど、まだ会えないのかな…?≫

聖美たちにも、かなり心配を掛けてるよね。

一度は、会いたいよね。

私はマイナスになる気持ちのまま、先生が回診に来るのを待った。