「咲恵子?どうした?」



「眠いのぉ?」



「咲恵子っ!!」



奈緒香の声に、ビクッとしながらエリックを見ると。

エリックも目を見開いて、私を見て居た。

聖美のお父さんと、エリックのお母さんが再婚。

聖美とおばさんは上手くいってない事を思い出す。

…この数年間で…何があったの?



「……サッコ……?」



「そう、だよ…」



「し、知り合いッ!?」



私の事、ちゃんと覚えてたんだね。

手紙をくれなくなった理由はわからないけど、それだけは安心した。



「“サッコ”って…!」



俯く私を指差しながら立ち上がる聖美。

しかし、エリックは「言うな!」と叫んだ。