そんな優しい所、好き。
だけど、今は止めて欲しい。
話が全く進まない。
「将希!静かに!」
「けどな…」
将希の口を手で塞ぎ、エリックを見上げる。
「言って」と、再度、促す。
「サッコは、心臓病だ」
「…は?」
「このマラソンは…、サッコの最後の挑戦だった」
…“最後の挑戦”?
その勇姿を見ずに、エリックは奈緒香と話してたと。
奈緒香も、エリックの彼女であり、親友でもある咲恵子の存在も忘れて、2人。
「…ふざけるなッ!!咲恵子が倒れたのは、エリックと奈緒香のせいだッ!!」
私は2人を睨み、プイッと顔を背けて、学校へ戻る事にした。
だけど、今は止めて欲しい。
話が全く進まない。
「将希!静かに!」
「けどな…」
将希の口を手で塞ぎ、エリックを見上げる。
「言って」と、再度、促す。
「サッコは、心臓病だ」
「…は?」
「このマラソンは…、サッコの最後の挑戦だった」
…“最後の挑戦”?
その勇姿を見ずに、エリックは奈緒香と話してたと。
奈緒香も、エリックの彼女であり、親友でもある咲恵子の存在も忘れて、2人。
「…ふざけるなッ!!咲恵子が倒れたのは、エリックと奈緒香のせいだッ!!」
私は2人を睨み、プイッと顔を背けて、学校へ戻る事にした。


