ゴールの手前で振り向くエリックに近付くと。
左手で私を握る将希が、空いた右手でエリックの胸倉を掴んだ。
「…何で一緒に居なかった」
「あ?いきなり何だよ」
「咲恵子…倒れたよ。ねぇ、どこか悪いの?」
「サッコはどこだ!!」
「病院。それより、私の質問に答えて」
今更、慌てられても、ますます咲恵子について答えて欲しくなるだけ。
そして、冷静さを取り戻しつつ、エリックに怒りが出て来るだけなんだ。
「奈緒香は確かに俺らの仲間だ。
けど、てめぇ誰の彼氏だよ」
将希はきっと、前の事で、咲恵子を守りたい一心で、周りが見えてない。
左手で私を握る将希が、空いた右手でエリックの胸倉を掴んだ。
「…何で一緒に居なかった」
「あ?いきなり何だよ」
「咲恵子…倒れたよ。ねぇ、どこか悪いの?」
「サッコはどこだ!!」
「病院。それより、私の質問に答えて」
今更、慌てられても、ますます咲恵子について答えて欲しくなるだけ。
そして、冷静さを取り戻しつつ、エリックに怒りが出て来るだけなんだ。
「奈緒香は確かに俺らの仲間だ。
けど、てめぇ誰の彼氏だよ」
将希はきっと、前の事で、咲恵子を守りたい一心で、周りが見えてない。


