LAST LOVE〜命を懸けた42.195km〜【完】

友情が崩れないか。

それを一番に気にしながら、私たちはスタートした。



「ちょっと…!何で…平気なの…!;;」



将希君と聖美と並んで走ってたけど、聖美が遅れ始めた。



「先に行って」



将希君に聖美を任せて、私は一緒に走ってくれるようにお願いしていた小林先生と共に、スピードを上げた。



「楽しいか?」



「…はい」



本当は、エリックと走りたかったけど、奈緒香と走っていて。

オマケに差が開いてしまい、少し寂しくもあった。



「これが…最後なんです。けど、後悔は残りそうです…」



私は目標を、1位でゴールする事に変えた。

でも、エリックと走れなかった事は一生、胸に残ると思う。