LAST LOVE〜命を懸けた42.195km〜【完】

「そんなに驚くなよ」



「お、驚くよ!;;」



エリックにどう伝えようか、考えながら歩いてたんだから。



「何かあったの?」



「いや…。ただ、気になって。
1人で帰るとか、珍しいし」



心配させてしまったのだろうか。

私は「ごめんね?」と言って、エリックが座ってた場所に、腰を下ろした。



「私…マラソン大会に出たくて、さっき先生と話して来た」



「マラソン、好きなのか」



「心臓が悪くなる前から、ストレス発散の為に始めて。それからね」



エリックが隣に座ると、居心地が良く。

甘えるように、肩に凭れた。