LAST LOVE〜命を懸けた42.195km〜【完】

「看護師を1人、学校で待機させて貰って、高槻さんには誰か先生に、並走して貰う。それが条件。練習は、ストレッチのみだ」



「あ…あ、ありがとうございます――ッ!!」



嬉しさが溢れ過ぎ、お礼を言うのにドモってしまった。

一発勝負だけど、本当に最後となるマラソンを楽しみたい。

みんなと走れる事に、喜びを噛み締め、私は帰る。

一番に、エリックに伝えようとメールを作成。



「サッコ」



「――ぅわッ!!;;」



送信しようとした瞬間、ホテルの前で声を掛けられた。

手から落ちそうになった携帯を掴み直し、振り向けば、花壇に腰掛けてたエリックが立ち上がって居た。