重くなった2人の空気感。

「もう1個!」と、卵焼きを奪った聖美の笑顔で、ガラッと雰囲気が変わった。



「あぁ!今日はそれだけだったのに!」



「もう食べちゃったよーだっ!」



舌を出して笑う聖美に、何も言えなくなる。

お母さんはこの笑顔の為に、毎日、美味しいご飯を作ってたんだろうね。



「明日、多く入れて貰うよ」



「よろしくぅ!!」



おかずを何回か奪われながらも楽しく食事をしてると、聖美繋がりで、奈緒香ーナオカーと千景ーチカゲーとも仲良くなれた。

何年かぶりに大声で笑った。