「毎日、疲れるわぁ…」



この学校では、時間を考えて、20キロだけ。

でも、聖美は2年間、歩いて最下位でゴールしてるとか。

今だって、200mトラックを1周しただけでリタイア。

私は聖美にタオルを渡して、うちわで扇いだ。



「夏井、サボるな!」



「何で来たの?;;」



「マラソンは俺の趣味だから?」



聖美がベンチに寝転がった刹那、マラソン大会の実行委員会の顧問、古文担当の皆藤ーカイドウー先生が現れた。

ジャージ姿で、私たちの前で準備運動をしてる。

走るつもりらしい。

体育の先生を差し置いて叫んでるし、気合いは半端ない。