有沢さんは、どうやら早退してしまったみたいだ。

帰りのSHRで、秋葉さんの退学が発表され、何かを考えてるエリックに声を掛けられず、彼が動き出すのを待つ。

帰って行く聖美たちに手を振り、「バイバイ」と見送ってると、教室には私とエリックしか居なくなった。

時計の針の音だけが響く。

重い腰を上げ、エリックの前の席へと腰を下ろした。



「「……」」



やっと私の存在に気付いたエリックと目が合う。

何から話そう。

何から話せば良いのか。



「私…、エリックが大好きだよ」



順序がおかしくても、全て気持ちを話そう。