LAST LOVE〜命を懸けた42.195km〜【完】

「何で謝るの?高槻さんは、何も悪くないのに。私は、これが運命だと受け入れてる。だから、気にしないで」



そう言って、カフェオレを飲み干した有沢さんは、まだ授業中で、先生に見付かれば怒られてしまうのに。

体育館を出て行ってしまった。

出る瞬間、「ごめんね」と、言いながら。

タイミングが良かったら、私と有沢さんは、友達になれた筈。

いつか、クラスメイトの枠を越えた友達に、なれるだろうか。

あんなに良い人を、私は傷付けてしまった。

彼女の分、エリックを大切にしないと、罰が当たる。



「大丈夫?何もなかった??」



教室に戻ると、心配してくれてた聖美たちが、駆け寄って来た。